こんにちは!はたらく栄養の「ようこ」です。
ビタミンB12は「赤いビタミン」と呼ばれており、血液をつくり、貧血を防ぐ作用があります。主に動物性食品に含まれており、野菜や果物から摂取することはできません。食生活が野菜に偏りがちで、肉や魚をあまり食べない人は、ビタミンB12不足に注意が必要です。
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ビタミンB12が腰痛や肩こりを改善してくれるって本当?
つらい腰痛や肩こりの症状は、長時間同じ姿勢を続けていたり、無理な姿勢をとったりして、末梢神経が圧迫されて傷付くことで起こります。ビタミンB12には、傷んでしまった末梢神経を回復させる作用があるため、腰痛、肩こり、手足のしびれを改善する効果が期待できるのです。
集中力や記憶力も上げてくれる!ビタミンB12で身体の不調を解決!
ビタミンB12にはどのような効果があるのでしょうか?詳しく解説していきます。
1|神経系の働きを正常に保つ
ビタミンB12は、神経系の働きを正常に保つ作用があるため、集中力や記憶力を上げることができます。また、脳の血流を悪化させてしまう物質を減らす作用があり、アルツハイマー病の予防にも効果があるのではないかといわれています。
2|赤血球をつくって血液を増やす
ビタミンB12は、赤血球をつくって血液を増やす役割を担っているため、「赤いビタミン」と呼ばれています。葉酸と協力し合って正常な赤血球をつくり、貧血を予防してくれます。
3|睡眠のリズムを整える
ビタミンB12は、自律神経を整えたり、睡眠のリズムを整えたりする働きがあります。不規則な生活によって乱れてしまった体内時計を調整してくれるため、不眠症を改善する効果が期待できます。
ビタミンB12の効果まとめ
- 集中力や記憶力を上げる
- 貧血を予防する
- 不眠症を改善する
効果を最大化!ビタミンB12サプリの飲み方と飲むタイミング
食生活が野菜中心いう方は、サプリメントでビタミンB12を手軽に摂取しましょう。サプリメントの飲み方や、飲むタイミングについて説明していきます。
1|基本的にはいつ摂取しても問題ない
じつは、サプリメントは薬ではなく、食品に分類されます。そのため、ほとんどのものが原則的にどのタイミングで摂取しても問題はありません。毎日同じタイミングで飲むと決めて習慣にすると、飲み忘れを防ぐことができます。
2|食後に飲むがおすすめ
基本的にサプリメントはいつ摂取しても問題ないのですが、消化吸収が活発になっている食後がおすすめです。また、ビタミンB12の造血作用は葉酸と協力し合っておこなわれるため、食事に含まれる葉酸を同時に摂取することで、効率よく働くことができます。
3|こまめに摂取するとよい
ビタミンB12は、水溶性のビタミンなので体内の滞在時間が短く、すぐに尿と一緒に体外へ排出されてしまいます。そのため、一度にまとめて摂取するよりも、複数回に分けてこまめに摂取するのがおすすめです。
ビタミンB12に副作用の可能性はあるの?
ビタミンB12は、体内には蓄積されない水溶性のビタミンです。そのため、万が一摂り過ぎてしまったとしても、余った分は尿と一緒に体外へ排出されるため、とくに摂り過ぎを心配する必要はありません。
ビタミンB12を正しく摂取して健康になろう!
ビタミンB12の摂取基準量や、不足したときにあらわれる症状などを紹介していきます。
1|1日の摂取基準量
厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、ビタミンB12の推奨量は2.4㎍/日となっています。
2|不足するとどうなるのか?
ビタミンB12が不足すると、造血作用がうまく働かず、貧血になってしまいます。また、末梢神経障害が起こって腰痛や肩こりが悪化したり、しびれや知覚異常などの症状があらわれたりすることがあります。
3|ビタミンB12を多く含む食品
ビタミンB12を多く含んでいる食品として、肉類では牛・鶏・豚のレバー、貝類ではシジミ・アサリ・カキ、魚介類ではイワシ・サンマ・サバなどが挙げられます。海藻類では、海苔に含まれています。
不足しがちなビタミンB12を摂取して肩こりや腰痛を改善しよう
ビタミンB12には集中力・記憶力をアップさせたり、貧血を予防したり、睡眠リズムを整えて不眠症を改善する効果が期待できることが分かりました。ほかにも、多くの人が悩まされている腰痛や肩こりにも効果的です。野菜中心の食生活では不足しがちなので、サプリメントで手軽に補って健康維持に努めましょう。